道路沿い急崖斜面の道路維持管理支援システムに関する研究

図1.研究の流れ

図2.防災カルテから学習

図3.急崖地の抽出結果

<2020年度>

日本では国道沿いに急峻な岩盤地形(急崖地)が存在し,これまでに通行止めを伴う落石や岩盤崩壊が発生しています。しかしこのような落石が生じるような急崖地を特定することが難しいこと,そしてこのような急崖地から発生する落石や岩盤崩壊を予測する手法は現状確立されていないことから,斜面単位それぞれにおいてどの程度危険性があるかを定量的に把握し,網羅的に管理する必要があります。
 本研究では,国道の防災点検で作成される防災カルテや,地理空間情報を用いて落石や岩盤崩壊の発生源となる急崖地を抽出し,AIを活用して過去に点検が行われていない斜面について,斜面の健全性となる総合評価を予測可能な手法について検討しています。また,防災点検を行う際に総合評価を予測可能な評価モデルの作成について検討することで,国道沿線の急崖地に対する維持管理の定量化に関する研究を行っています。

キーワード: 斜面の維持管理 防災カルテ AI 急崖地 落石