機械学習を用いた洪水浸水予測に関する研究

図1.研究の流れ

図2.iRICを用いた教師データ作成

図3.機械学習による浸水深予測結果

<2020年度>

近年,集中豪雨による洪水災害が多発しており,人的被害を軽減するためには,河川堤防等のハード対策に加え,氾濫時の浸水の広がりを表す氾濫域の予測情報が重要となります。この氾濫域の予測情報は洪水氾濫解析によって算出されるものでありますが,解析に必要な氾濫域の情報の取得や詳細な計算条件の設定が必要となるため,従来の方法で,全国の河川に氾濫解析を行うことは困難となります。
 本研究では,与えられた情報から自動的にデータの関係性やパターンを抽出・学習し,その学習結果を用いた予測が行える機械学習を活用し,中小河川を含めたすべての河川において洪水氾濫推定が可能なモデルの構築を目指した研究を行っています。

キーワード: AI 氾濫予測 GIS iRIC