特殊長大橋の維持管理に関する研究

図1.研究の流れ

図2.レーザースキャナ

図3.点群の外形から画像判読による分類を行った結果

<2020年度>

橋梁は定期的に点検が行われていますが,その際に,膨大な枚数の紙の点検基図を用いて行われており,点検業務が煩雑であるという現状があります。また近年では,ICT(情報通信技術)の発達により,構造物の点検結果などの情報を3Dモデルに紐づけて管理することが可能になってきています。しかし,橋梁の特殊橋に関しては,部材数が多く,各部材が複雑に交差しているため,図面から3Dモデルを作成する場合に非常にコストがかかるという課題があります。
 本研究では,特殊橋の計測データから効率的に3Dモデル化できて,維持管理に有用な特殊橋の3Dモデル作成手法の検討を行います。そして,3Dモデルに点検情報や他の計測データを結び付けることで,これまで個別に管理されてきた情報を一元的に管理し,劣化が発生しやすい箇所の推定に活用するなど,橋梁の「予防保全型」の維持管理を目的とした研究を行っています。

キーワード: AI 画像分類 レーザースキャナ 維持管理